ドル円 ※スプレッド「0.2銭」原則固定(例外あり)
このようなかなり狭い数値で固定されたスプレッドを提供している日本のFX業者をよく見かけますよね。なんなら原則固定スプレッド0.0銭と広告している業者すらもあります。
海外のFX業者の場合、合計の取引コストでこの値はまず見かけません。
※海外業者のネガキャンではなく実情にもとづく比較。各々良い点悪い点があります。
これは海外のFX業者がぼったくりの商売をしているとかではなく、日本の業者がめちゃくちゃすごいだけです。
なぜ日本のFX業者と海外のFX業者に差があるのか?
理由は簡単です。
世界で最もFXが盛んなのが「日本」だからです。
※スポット取引に占める個人投資家関連取引
本記事では、日本のFX業者がなぜかなり狭い数値での原則固定スプレッドを提供できるのかをさらに詳しく解説します。
世界で最もFXが盛んなのは「日本」です。
外国為替市場が最も盛んなのは「イギリス」や「アメリカ」でその2か国で5割強を占めています。対して日本は4%程度で5位です。
しかし、世界の全スポット取引に占める個人投資家関連取引の割合は、
「日本が世界1位」です。
なんと世界全体の約3割を日本が占めています。
要するに、日本はFX大国と言うわけです。
取引量が多ければ、顧客が1回トレードした時にFX業者が得られる利益(スプレッドや手数料)が小さくてもやっていけますよね?
例えるなら100円ショップです。100円ショップは薄利であっても、お客さんたくさんがいるので十分成り立っています。
だから同様に私たちトレーダーに狭いスプレッドを提供できています。
また、日本の業者同士の競争が激しい背景もあります。
マリー取引が原則固定を実現します。
次に「原則固定」の部分ですが、FX業者が顧客注文をさばく方法や利益体系に関わります。
詳細は別の機会にして今回は省きますが、私たちトレーダーの注文をFX業者がさばく時の方法が主に2種類あり、マリー取引、カバー取引と言います。
マリー取引はざっくり言うと、そのFX業者を使っている人同士の買い注文と売り注文を、自社内で相打ちさせることを言います。
そしてマリー取引されず、つまり相打ちされなかった注文は、FX業者があなたに代わって他社(銀行・証券会社・為替ブローカー等)カバー先にスプレッド分のコストを支払ってあなたの注文と同一またはほぼ同一の注文を出すこと(カバー取引)によってお客さんの注文をさばきます。
そして当然コストを支払わない分、狭いスプレッドを提供できるのも「マリー取引」を行っている場合になります。
FX業者が我々FXトレーダーに配信しているレートはカバー先から配信されたもので、カバー先からFX業者への配信時点でスプレッドがあります。
つまりスプレッドはFX業者の利益にならないのでそこに余分にスプレッドを上乗せして(マークアップ)私たち顧客に配信する必要があります。加えてカバー先から配信されたスプレッドは変動しています。
そこで、マリー取引です!
マリー取引によって自社内で注文を対消滅させれば、そのマリーした分はカバー先に注文を出していないですよね。
カバー先が提示したスプレッドは関係ありません。
だからFX業者が独自に設定したスプレッドを提示できるのです。
マリー取引を安定して維持するためには安定した取引高が必要です。
先ほど説明しましたが日本のFX市場は取引が非常に活発で、高い流動性と市場規模規模がありその条件を満たしやすい状況にあります。
日本のFX業者を使えるのは、日本に住んでいる人だけ。
意外と知られていませんが、
日本のFX業者を使えるのは基本的には日本に住んでいる人だけです。
金融商品取引法、金融庁(FSA)の規制による実務上、また各FX業者の方針によるものです。
↑口座を持っていて海外に移住した場合
つまり、日本のFX業者でトレードできるのは、私たち日本住居者だけの特権とも言えますよね。
世界人口が約81憶人、日本人口が1.2憶人なので、
地球上でたった約1.48%しかいない選ばれし民です。
私たちのためだけにあるような権利を使わない手はありません!
金融庁の許可を得た日本のFX業者を使いましょう!
神に選ばれし特権階級の私はもちろん日本のFX業者を使っています(笑)
原則固定スプレッド(※例外有り)を提供しているおススメのFX業者
※ボラティリティの拡大や流動性の低下、またディーリングコストの増大などによって原則固定スプレッドでなかったり、固定スプレッドの値が変化したり、流動性の低い時間帯では拡大しやすくなりますので各FX業者のサイトや取引ツールで各自確認をお願いします。
日本の業者は優秀なところが多く、スプレッドもどこも原則固定の最狭水準であることが多いです。ぶっちゃけてしまうと、業者同士の競争が激しいためどこをオススメしてもそう違いはありません。
ここに挙げていない業者でもです。
どこの業者が~とかやってる暇があったら経済関連の情報収集をしたりファンダメンタルズやテクニカル指標について理解を深めたりしてトレードの質を高めてください。
- DMM FX
- GMOクリック証券
まず挙げるならですが、
「DMM FX、GMOクリック証券」を今回は挙げさせてもらいます。
この2つを挙げた理由は「取引高の大きさ」が圧倒的だからです。
DMM FX、GMOクリック証券の2強。
※Finance Magnates社による調査(リンクは海外のサイトに飛びます)
ちなみに1位はDMM FX、2位がGMOクリック証券です。
DMM FXは堂々の世界第1位。
取引量に応じてポイント還元があり、ポイントを考慮した場合、理論値ドル円スプレッド0.19銭。
※10万通貨ごとに1ポイント還元を0.01銭の割引と仮定し、原則固定0.2銭から引いた値。
取引が多いとランクが上がり、ポイントもたまりやすくなります。通貨によって3~4ポイント返ってきたりします。
GMOクリック証券も堂々の世界第2位。
時間を区切っている業者に比べると広告スプレッドの提示率はやや落ちますが24時間適応。スワップポイントが買いと売りで同じ値になる一本値で提供されていて素晴らしいです。
たまにこれらのFX業者の強めのネガキャンを見かけたりもしますが、世界の3割を占めるほどに個人FX取引高が最も高い国で、その中心である日本のさらに取引高が最も大きいトップ業者たちを悪質な業者だとレッテル張りしだしたらキリがないですしもうどこも使えません。
スマホで言うならアップルやアンドロイド製品は使えませんし、検索エンジンはGoogleもbingもYahoo!もダメですし、SNSはインスタもXもLINEもフェイスブックもダメです。
トヨタの車にも乗れませんしマクドナルドやコカ・コーラはもちろん、スターバックスのコーヒーはおろか、ユニクロの服は全て脱ぎ捨てて全裸です。
もちろん悪い点に目をつぶれと言うことではないです。
悪い点に目が行くことはとても良い事ですが、どこかで線引きも必要ですと言うことです。
番外編
- マネーパートナーFX nano
- SBI FXトレード
- Light FX
- 楽天FX
- ThinkMarkets
番外編ですが、スプレッドに特に力を入れている業者も挙げておくべきだと思うので紹介しておきます。
マネーパートナーFX nanoは提示スプレッドがなんとドル円「0.0銭」を広告、5万通貨までのロットの制限がありますが、それを越えたとしても20万通貨まで「0.1銭」とやはり頭一つ抜けている感じです。
SBI FXトレードは、100万通貨まで提示スプレッド0.18銭で24時間適応、時間を区切って原則固定にしている業者より提示率はやや低めですが、実際に提示できたスプレッドを取引通貨量ごとに全て見えるようにサイトで公開しており、透明性がかなり高いです。
LIGHT FXはLIGHTペアという通貨ペアで1取引の最大が20万通貨の制限がありますが、ドル円広告「0.18銭」とやや狭い、時間を区切っている分SBIよりスプレッドの提示率が高い傾向。
楽天FXは通常の楽天FXと楽天MT4があります。
楽天FXはDMMと同様にポイント還元があり、理論値ドル円スプレッド0.19銭と優秀。原則固定の広告は24時間適応です。
※10万通貨ごとに1ポイント還元を0.01銭の割引と仮定し、原則固定0.2銭から引いた値
楽天MT4ではポイント還元は適応外で0.5銭(変動)と高め。
裁量トレーダーにとってはMT4に魅力を感じないと思いますが、MT4自動売買をやっている身なので個人的に推してます。MT4自動売買ができる業者の中ではドル円スプレッド0.5銭も十分に優秀。
ThinkMarketsはサブスクFXというサービスを提供。月々の固定額の支払いが必要かつロットの制限はありますが、ドル円の提示スプレッド「0.0銭」と「0.1銭」を広告しており優秀。
固定額の支払いとの損益分岐点が重要になってきます。
スプレッドが狭いと、比較して広い業者で負けトレードであったものも勝ちにできます。